こんにちは、石井です。
横浜で結婚相談所を経営しています。
マッチングアプリは手軽に出会いが増えるから、初めに利用する人が多いですが、ほとんどの方が失敗しています。
真剣に結婚を考えている方には、心から 結婚相談所 での活動をお勧めします。
現状、結婚相談所が、もっとも「確実に」「早く」成婚できる可能性の高いサービスだからです。
マッチングアプリ利用の注意点
上は「オンライン恋活・婚活マッチングアプリのカオスマップ」です。かなりごちゃごちゃしてますね。
「婚活」で使われているのは・・・
婚活で使われているのは、有名どころの「pairs」が多い印象です。
理由は3つあります。
- 登録会員数が多い
- アプリが使いやすい
- 大手で信頼感のある企業が運営している。
以上です。理由はいたってシンプルです。
注意が必要
マッチングアプリの中には、サクラ(運営会社が雇った会員)や勧誘活動をする業者の報告が多数あるものがあるので、注意が必要です。
旧「出会い系サイト」のような、犯罪の温床になっているアプリもあるので、利用する場合は気を付けましょう。
数字から見るマッチングアプリで結婚した人の割合
上の図は、各婚活サービスの全結婚数におけるシェアを示した数字です(リクルート「婚活実態調査2023」)。
2022年の数字で、ネット系婚活サービスを利用して結婚した人は、10.8%となっています。
結婚相談所や婚活パーティ・イベントで結婚した人と比較すると、ネット系婚活サービス(アプリ)で見つけた人はかなり増えてます。
この数字は、同時期に行われた国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査(夫婦調査の結果)」とも結果が似ているので、信頼性はかなり高いです。
10人に1人がマッチングアプリで出会って結婚しているんですね。
はい。数年前から増加していましたが、コロナ期に倍増したようです。
なお、これらの調査から以下のことも分かっています。
- SNSやオンラインゲームで出会った人は2~3%いる
- 出会ったときの女性年齢は、20代後半(25~29)が一番多い。
- 30代前半、35歳以降の女性もアプリで出会って結婚する人が同10%前後いる
ただし、まだ、婚活サービス以外で出会って結婚する人は多く、全体ランキングでは、ネット系出会いサービス、見合い結婚(結婚相談所)は4位、5位となっています。
1位:サークル・クラブ・習い事で(25.9%)
2位:職場や仕事で(21.4%)
3位:学校で(14.1%)
4位:ネットで(13.6%)
5位:見合い結婚(9.0%)
*第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
マッチングアプリの成婚率は?
それでは、マッチングアプリを利用した場合の成婚率(成功率)はどれくらいでしょうか?
マッチングアプリで出会って結婚した人の数がたくさんいるから、成婚率も高いんじゃないですか?
いえ、違うんです。成婚数と成婚率は別ものになります。
実は、マッチングアプリを利用した場合の成婚率は、わからない、が正解になります。
というのも、マッチングアプリは、男女をマッチングさせるところまでをサービスの対象にしているので、マッチングした後に、どれくらいの人が成婚したのか、をサービス提供者が把握してないのが実情なのです。
なので、結婚数全体に占めるマッチングアプリを利用して結婚した人の割合は、結婚した人へのツール調査である程度わかるのですが、マッチングアプリを利用した人全員が実際どれくらい恋人や結婚相手を見つけることができたかは、わからないのが現実のところです。
ちなみに、出会い業界では、マッチングアプリの成婚率は1%以下といわれています。
参考までに、日本結婚相談所連盟(IBJ)は株主向け資料で、成婚率は約30%と公表しています。手軽に利用できるアプリがこれ以上の成婚率の数字を出すことは、普通に考えて難しいはずです。
関連:婚活実態調査2023年解説
ちなみに、上記リクルートの婚活実態調査2023年には次のような一文があります。
2022年の婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は32.7%。
婚活サービス利用者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は47.0%。
婚活サービスを利用していた人の約2人に1人が結婚に至っていた。
まるで、アプリを含む婚活サービスを利用していた人の約2人に1人が結婚に至っていた、つまり成婚率が47.0%あるような誤解を生みやすい表現ですが、下の図解を参照すると正確なところがわかります。
つまり、47.0%という数字は、全婚姻者の中で婚活サービス利用経験がある人が、婚活サービスで結婚した割合を示しています
そもそも、結婚できた人を分母にした数字ということですか?
その通りです。47.0%は成婚率とは全く関係ない数字になります。
マッチングアプリを利用して、恋人や結婚相手を見つけられなかった人は数えきれないほどいるのですが、上は、そちらが全く対象になっていない数字になります。
最終的に結婚できた恋愛・婚活強者の中で、マッチングアプリを利用して結婚した人の割合ってことですよね。
平たく言えば、そういうことですね。
平均出会い年齢
マッチングアプリ(ネット)
男性 | 女性 | |
平均初婚年齢 | 30.66(歳) | 29.08(歳) |
平均交際期間 | 2.83(年) | 2.83(年) |
平均出会い年齢 | 27.8(歳) | 26.24(歳) |
恋愛結婚
男性 | 女性 | |
平均初婚年齢 | 30.17(歳) | 28.63(歳) |
平均交際期間 | 4.88(年) | 4.88(年) |
平均出会い年齢 | 25.33(歳) | 23.82(歳) |
マッチングアプリと恋愛結婚を比較すると、男女ともに初婚年齢はほとんど変わりません。しかし、出会い年齢はマッチングアプリの方が2歳ほど遅く(男性:27.8歳、女性:26.24歳)、逆に、その分交際期間は2年短くなっています(男性:2.83年、女性:2.83年)。
周囲の友人がが20代前半で結婚相手と出会って同棲などし始め、焦って1~2年後にアプリで出会いを探し始める、というのがよくあるパターンです。
気をつけた方がよいのは、平均出会い年齢の男性約28歳、女性26歳を超えるとマッチングアプリでもいっそう出会いが難しくなってくるところです。
平均出会い年齢では、ざっくり半分の人が出会ってしまっていると考えましょう。
婚活でマッチングアプリを使うのはやめた方がいい理由はこれだけある【18コ】
マッチングアプリで出会って結婚したカップルの数は、それなりに多いんですけど、成功率(成功した人の割合)はかなり低いんです。
マッチングアプリで相手が見つからない理由はたくさんあります。
下は、結婚相談所に入会を希望する男女からよく聞く、アプリをやめたほうがいい理由になります。
会員の質
- 結婚に真剣でない人が多い
- 怪しげな人(業者、勧誘、高額商品の販売)がいる
- 磨けば光るかもしれないが、現状、残念な人が多い
マッチング段階
- 自分がいいなと思う人となかなかマッチングしない
- いいねをくれるのにマッチングしない
- どういう人とマッチングするかわからない
- 相手に高望みしている人が多そうだ
メッセ―ジやりとり段階
- 返信に困るメッセージが来る(コミュニケーションが下手な人がいる)
- 1ヶ月続いたのに、返事が突然来なくなることがある
- 早く会いたいのに「会う」までに時間がかかってめんどうになる
顔合わせ段階(面接)
- プロフィール写真とは別人のような人が来た
- 結局待ち合わせ場所に現れなかった
付き合う前の段階
- 相手の人隣(ひととなり)がわからない
- 相手に疑問があっても解決方法がない
- 些細な行き違いですぐに関係が壊れてしまう(交際サポートがない)
- デートしているけど二人の関係が何なのか分からない
交際段階
- 結婚までに生じる二人の間の課題を二人だけの力で解決しなければならない
- 1年も交際して結局別れることになった
こんなにハードルがたくさんあると、婚活がめんどうになります。多くの人がこれで失敗しています。
まとめ
マッチングアプリを利用して成婚した人の数は増えていますが、成功率は1%以下といわれています。
会員の真剣度も低く、マッチング段階~交際段階まで、自力で婚活を進めて成婚までたどりつかないといけないのがなかなか難しいところです。
真剣に結婚を考えられる相手を探している人は、マッチングアプリの利用には、期限はやめておきましょう。