こんにちは、石井です。
横浜で結婚相談所を経営しています。
婚活を始めたんですが、相手の方を好きになれなくて困っています
好きになれないことで悩んでいる方は実はすごく多いんですよ
結婚をしようと一念発起して婚活を始めたものの、なかなか好きになれないと感じて難航することがあります。
婚活はお相手を探すことも大切ですが、自分と向き合って「どうして好きになれないと感じるのか」をしっかり考えることもとても重要なことです。
婚活中は自分の気持ちがわからなくなる人も多い
婚活中の方が、相手を好きになれずに悩むのはよくあることです。
しかし、それを掘り下げて考えてみると、好きの感覚がわからないと感じる理由は人によって違い、実に千差万別です。
まずはその理由を5つに分類して解説していきますので、ひとつずつ見ていきましょう。
①条件ばかり見てしまう
婚活の場合は、年収や年齢などの様々な条件を設定し、プロフィールを読んで出会いを探すこととなります。
結婚するにあたり条件を考えることは勿論大切なことですが、そのせいで出会いの際に条件ばかり見てしまい、自分の感情が置いてけぼりになることもあるんですね。
この人、良さそうな人だけど年収が低いかな。
美人だけど、年齢が上だなぁ。僕は子供が欲しいし…。
このように、「好みかな?」という気持ちが芽生えても、条件によって蓋をしているうちに気持ちがわからなくなっていきます。
さらに、相手の内面における条件が厳しすぎる人の場合は、せっかくお見合いしてもデートで粗探しをしてしまい誰とも真剣交際できないこともあります。
雰囲気は素敵な人だったけど、自分の話とか自慢話が多くて疲れたしつまらなかった。
男性の中には、自分の良い部分を見せようとしたり、会話をリードしようとして自分の話や自慢話をしてしまうこともあります。
仕事の愚痴を言われたって困る。妻になる人には常にポジティブでいてほしい。
常にポジティブな人はいません。その女性はあなたに弱いところを見せてくれたのかもしれません。
結婚するのに⚪︎⚪︎な人は嫌だ。△△じゃないとダメ。と、性格や内面において非常に細かく条件があり、一つでも引っかかると一回のお見合いでお断りしてしまうという方がいます。一つでも気に入らないとその人そのものが無理になって断ってしまうため、せっかくお見合いしても好きになるタイミングもないのです。
②連絡やデートが義務的になっている
婚活は数をこなす必要もあり、条件の合う人とはとりあえず会ってみるのが大切です。しかし、その数が多いと大変なのは事実。色々な異性と数回デートするものの先に進めず、連絡もデートも婚活のための義務のようになってしまうと、ドッと疲れを感じることもあります。
特に、結婚相談所では仮交際までは何人と付き合っても良いというルールがあります。真剣交際に至るまではどれだけデートしても浮気にはならないため、同時に何人とも連絡を取り合うことになります。LINEのトーク一覧は上から下まで異性との連絡、スケジュールはお見合いでいっぱいとなると、もはや仕事のようになってしまうこともあります。
③長引く婚活による疲れ
運命の人との出会いはそう簡単に訪れないことも多いので、婚活は長丁場になることも多くあります。
一生に関わる大切な選択ですから、そう簡単に決まらないのも当たり前です。しかし、婚活でピンとこない出会いを繰り返すうちに、運命の出会いがどんなものかわからなくなってしまうこともあります。
さらに、お金と時間と労力をかけて婚活している間にも友達の結婚報告や子供の話題が聞こえてきたりすると、やりきれなくなりますよね。焦りばかり募って、もう独身でも良いという諦めすら生まれてしまう場合も。
そうこうしているうちに、好きとは何かがわからなくなる人が続出しています。
④恋人がいたことがなく「好き」の感覚が掴めない
恋人がいたことがないため好きとは何かわからないというケースもあります。
過去の経験がないために、他人の恋愛と比較したり「好きな気持ち」に関して調べたりしてしまうことでさらに迷宮入りする場合もあります。
一日中その人のことで頭がいっぱいだとか、食べ物が喉を通らないだとか、恋をした時の感覚を頭で考えて決めつけてしまうと自分の感覚を信じられなくなってしまう原因にもなります。
そもそも異性が苦手で話せないという場合もあります。今まで同性が多い環境で過ごしてきた人に多いですね。
女子校・男子校や、性別が偏った職場などに身を置いていると、異性との関わりがないために苦手になることがあります。実際にお見合いしてみても異性の考え方や感じ方がわからず、異性に好かれる振る舞いができなくてなかなかうまくいきません。
このように、恋愛の経験がなく異性との関わりが少ない方は、お見合いをしても好きになる感覚が分からず悩んでしまうのです。
⑤婚活以外で出会った過去の恋愛と比べてしまう
それなりに恋愛してきたが結婚に結び付かなかった方に多いのが、これまでの恋愛と比べてしまいうまくいかないパターンです。元恋人の時のトキメキを求めてしまったり、美化された恋の思い出と比べてしまい、婚活で出会う人がみんな霞んで見えてしまうことがあります。
婚活は「結婚」を前提にした特殊な出会いであり、普通の恋愛の流れとは違うため、恋愛のドキドキ感を求めてしまうと婚活で出会う人を「好き」と思えない悩みを抱えることになります。
前の恋愛のときは気づいたら好きになっていたので、好きかどうか意識することはありませんでした。婚活では好きになるのが難しく感じます。
恋愛では好きになるのが先で後から条件を知りますが、婚活は逆です。出会い方が違うので、感じ方も違って当然ですね。
好きになれる相手を上手に探すには?
婚活で出会うお相手をなかなか好きになれないと感じる方は、どうすれば好きになることができるのでしょうか?
今すぐできる解決策を5つご紹介します。
①条件設定を見直し、色々な人と会ってみる
お相手の検索条件を見直す
お相手を探す時に設定している条件はどうなっていますか?
年収⚪︎⚪︎⚪︎以上、年齢△△歳以下、婚歴なし、顔が良くて近くに住んでいて、両親との同居OK……など、会う前に設けている条件が多過ぎると、会う人数も少なくなり選べなくなってしまいます。
条件は最低限にし、広めに設定して色んな人と会うのがおすすめですよ。婚活市場における自分の価値とも合わせて考え、うまい落とし所を見つけることが大切です。
中には、ご自分の両親や友達に認めてもらうために高い条件を出しているケースもあるようですが、結婚するのは他の誰でもなくご自分です。結婚生活のイメージを具体的にして、本当に必要な条件は何か、仲人とも相談して調整するのが良いでしょう。
性格や内面に関する条件を見直す
性格や内面の条件がいろいろある場合についてですが、その条件は本当に必要かどうか再考する必要があります。
もちろん、嘘つき、ルールを守れない人、他力本願な人、人を馬鹿にする人など、結婚生活を送るにあたり問題となりそうな性格傾向の方がいるのも確かですから、お相手の性格や内面を見ることは大切です。
しかし、結婚生活を送るにあたり一般的には問題とならないような細かい性格まで指定してしまうと、その条件に適うような方はほとんどいないと言って良いでしょう。
お相手の性格についてこだわりがある方は、まずは結婚に関するプロである仲人ともよくよく相談してみるのが良いかもしれません。
②何度会っても好きかわからない人はお別れし、同時進行の人数を減らす
恋人でもなく友達でもない仮交際のお相手とのお見合いや連絡は気を遣うものです。もし、仮交際の相手が数人いる場合には、人数を絞るのも得策です。
何度もデートを繰り返しているのに真剣交際に進むことができないようなお相手は、なにか言葉にできない違和感があるのかもしれません。素直な気持ちは仲人とも相談して、どうしても結婚に踏みこめないと思うならスッパリ別れて次に行くのも良いでしょう。
同時進行できる人数のキャパシティは人によって違うので、早く結果を出そうと慌てて無理をするのは良くありません。
③疲れたら思い切って一旦休んでみる
初対面の相手とお互いに結婚相手として相応しいか考えながら会うお見合いは、毎回緊張の連続でエネルギーを使うので疲れるものです。それを何度も繰り返すとストレスが溜まったり、心に余裕がなくなってしまうこともあります。婚活を長く続けていてお見合いの回数が多いと、疲れから1回1回のお見合いがおざなりになっているかもしれません。
婚活に疲れを感じたり重荷に感じているときは、一度思い切って休んで、旅行したり好きなことをしてリフレッシュすることも大切です。
心や体に無理なく、しかし諦めずに婚活を続けていきましょう。
④恋愛初心者の方は仲人を頼りながら、自分の気持ちには素直になってみる
好きの感覚は人それぞれ、自分なりの気持ちを大切にする
恋愛の経験があまりない方は特に、「好きになる」のがどんなことなのか分からず悩んでしまうこともあるでしょう。経験したことがないことはわからなくて当然です。
また、人によって「好き」の感覚は違うので、他人と比べたりネットで検索して理解しようとする必要はありません。自分の気持ちについてはあまり頭で考えず、いろんな人と会ってみるのが1番です。大変なことですが、まずはお見合いの数をこなすのも必要かもしれません。
結婚相談所ではお相手の気持ちについても仲人が間に入って聞いてくれますので、経験が少ない方でも活動しやすいですよ。
異性と話すのが苦手と感じる方は仲人を頼る
そもそも異性と話すのが苦手だと感じていても、異性にも色々なタイプの人がいます。人間として話が合う人であれば、異性同性関係なく話が弾むものです。
とはいえ、婚活では話題選びも非常に大切です。なかなか話が弾まないという方は、自分がどんな話題を振っているか振り返り、仲人と相談してみましょう。
私は女子校のノリで自虐ネタを言うことが多いんです
初対面の男性に自虐ネタを言うのはお勧めできません。ネタだと思ってもらえず額面通りそういう人だと思われるかもしれません。
えっ!?そうなんですか。どうしたらいいですか?
自分の魅力をアピールする場ですから、得意なことなどポジティブな話題を心がけましょう
また、お相手に対して「気になる」気持ちが芽生えたら、上手に相手に伝えることも大切です。うまく距離を縮めることで、お互いに心が近付いてもっと好きになっていくこともありますよ。
距離を縮めるって、どうしたらいいんですか?
雨の日のデートならさりげなく同じ傘に入ったり、隣同士で座るときに少し近くに座ってみたり、一緒に写真を撮る口実で近くに寄るのもいいですよ。
なるほど。でも、急に手を繋いだりしたら驚かれないか心配です。
真剣交際でうまく手を繋げなければ「手を繋いでもいいですか?」と直球で聞くのもアリです。
相手・状況によって対応が違うこともあるので、恋愛に自信がない方は仲人にデートや連絡のこともサポートしてもらうのがおすすめです。
⑤恋愛は相手によって違うので、過去と比べない
これまでの素敵な過去の恋愛と比べてしまう方の場合は、過去の恋愛と比べないことが得策と言えるでしょう。恋愛は相手によっても感覚が変わるので、過去と比べるのはあまり意味がありません。
また、婚活の場合は出会い方が普通と違い、まずはお互いに条件から入ってお見合いをします。これまでの恋愛と同じようなドキドキ感や、恋愛が始まる時の独特の楽しさはあまり感じられないかもしれません。
まずは、生理的に無理じゃなければ何度か会ってみるのも大切です。何度か会っているうちに距離感が縮まって、結婚を前提とした穏やかな恋へと発展していくかもしれません。
フィーリングの合う相手を見つけて、幸せな結婚を目指そう
最初に条件を見てお見合いをする婚活では、冷静に出会いを判断するあまり、「好き」と思えるフィーリングの合う相手を探すのが難しく感じることは多いです。
自分がなぜ相手を好きになれないのか、まずは自分を見つめ直して原因を突き止め、解決の糸口を探っていきましょう。