こんにちは。石井です。
横浜市で結婚相談所を経営しています。
今回は、婚活を始めようとする方が最初に悩む「相談所の選び方」について解説します。
ネットで「結婚相談所」を検索すると、たくさんのサイトがヒットするし、実際にたくさんの結婚相談所があって、選び方に困っている方が多いようです。
比較サイトは宣伝ぽいのが多くて信用できません。
検索ヒットした情報を丹念に読んでたら、情報量が多すぎて目がチカチカしてきました。
大手結婚相談所のHPを自力で比較していたんですが、独自基準での比較が多くて結局選べませんでした。
婚活は、人生設計にかかわる問題だけに、大きな悩みを抱えている人が多く、ネット情報も多くなる分野です。ネット情報には「結婚相談所おすすめランキング」という名前で、結局は広告が掲載されているのもよくある話しですね。
結婚相談所の選び方について、プロが分かりやすく解説します。
下で順番にみていきます。
【手順①】結婚相談所の3タイプを知る
まずは、結婚相談所関連サービスをざっくりと外観しましょう。
上は結婚相談所のカオス状態を表した「結婚相談所カオスマップ」です
結婚相談所業界は、婚活する人の激増もあって、結婚相談所自体がどんどん増えています。
他業種からの結婚相談所への参入や、ペアーズエンゲージのような、マッチングアプリサービスから結婚相談所への参入もあります。(ペアーズエンゲージは、2022年9月15日にサービス終了しました。)
たくさん結婚相談所ができた結果、「10社のうち8社はハズレ」という状況になっています。
結婚相談所の3タイプはこれ
結婚相談所には、「結婚情報サービス(データマッチング型)」と「仲人型結婚相談所」「オンライン型結婚相談所」の3タイプがあります。
次の【手順②】では、フローチャートを使ってどのタイプの結婚相談所が自分にあっているか確認していきます。
【手順②】2ステップ/フローチャートで3タイプから選ぶ
結婚相談所の3タイプのなかで、どの相談所が自分にあっているか選べれば、「結婚所選び」で一歩前進です。では、まず下のフローチャートでステップ①から選択してみましょう。
【ステップ①】「サポート」vs「安さ(成婚料なし)」
まず初めに、「婚活にサポートを必要とするか」or「サポートがない分、料金面で安さ(成婚料なし)を求めるか」を考えましょう。
選び方は、
・サポートを必要とするか➡異性と交際していた期間がトータルで1年以上あるか
・料金面➡1年間「仲人型結婚相談所」の料金を払って活動した後、成婚料を払って成婚退会できるか
で選ぶのがお勧めです
参考までに、A「結婚情報サービス」とB「仲人型結婚相談所」のモデル料金を載せておきます。
A(結婚情報サービス) | B(仲人型結婚相談所) | |
入会金 | 100,000 | 100,000 |
月会費 | 15,000 | 15,000 |
成婚料 | 0 | 200,000 |
以下にあてはまる人は、料金は少し高くてもサポートのある「仲人型結婚相談所」を選びましょう。
- サポートなしだと交際を上手に進められそうにない
- 婚活期間中、成婚料を含む、高額な料金を払える
「仲人型結婚相談所」はサポートがある分、会員の成婚率も高いです。
「仲人型結婚相談所」を選ぶ人は、結婚相談所に支払う金額の他に、お見合いのお茶代(男性)、デート代、身なりを整える代金などがかかってくることに注意しましょう。
最低でも1年は、「仲人型結婚相談所」の料金を支払い続けられるかをよく考えて選んでください。
サポートなしでも成婚退会できる人は、「仲人型結婚相談所」を選ぶ必要はありません。
- サポートなしでも相手と成婚に進むことができる
- 高額な料金を1年間支払うのが難しい
「仲人型結婚相談所」以外では、サポートがない反面、自分のやりたいように婚活を進めることができます。
ただし、「結婚情報サービス」や「オンライン型結婚相談所」を選ぶ人は、サポートなしで成婚まで辿り着けるか、入会前に一度自分を過信せずに考えてください。
「結局、成婚まで辿り着けなかった」と仲人型結婚相談所に入会しなおすと、費用は倍かかることになります。
入り直しで倍の費用と時間がかかってしまう会員さんは非常にたくさんいらっしゃいます。
【ステップ①】「はい」を選んだ方へ
サポートを受けながら婚活したいあなたには、「仲人型結婚相談所」がお勧めです。
「仲人型結婚相談所」は、「大手」と「個人経営」に分かれます。
ロゴをクリックするとWEBサイトにジャンプします。
「大手」の仲人型結婚相談所
「大手」でお勧めは、IBJメンバーズ、パートナーエージェントの2社になります。
「個人経営」の仲人型結婚相談所
「個人経営」の「仲人型結婚相談所」は、結婚相談所連盟最大手のIBJ加盟店から選んでおくと失敗が失敗がありません。現在IBJは3500社以上の個人経営結婚相談所が加盟しています。
【ステップ①】「いいえ」を選んだ方へ
①婚活に使え金額に上限がある、②サポートなしでも成婚できる自信があるなどの理由から「いいえ」を選んだ方は【ステップ2】へ進んでください。
【ステップ②】会員の質vs格安
次に、「会員の質(婚活真剣度など)にこだわりたいか」or「さらに安い料金を求めるか」で判断しましょう。
選び方は、質の良い会員となるべく早く(1年以内)出会いたいかで選ぶのがお勧めです。
「入会金や月会費が高い相談所に入会する会員」には次のような特徴があります。
- 高額な料金(入会金、月会費)を支払っても「なるべく早く、確実に結婚したい」と考えている
- 高額な料金(入会金や月会費)を支払う経済力がある。
次にあてはまる方は、「結婚情報サービス」を選びましょう。
- 1年以内に結婚できるように、結婚をまじめに考えている人と出会いたい
- お相手の経済力や学歴等にもこだわりがある
結婚相談所業界では、「料金の高さ」と「入会者の結婚真剣度」が比例する傾向があります。
「結婚情報サービス」を選ぶ人は、自分が1年以内に結婚を目指せる状況にあるか確認する必要があります。仕事が忙しくて婚活に使える時間がない、趣味や友人との交流に自分の時間を使いたい、人は入会前にちょっと立ち止まって考えてみる必要があります。
せっかく良い人に出会っても、結婚の決断ができないと、そこから前に進めなくて時間と費用を無駄にしてしまいます。
反対に、気軽に婚活をしたい、自分に結婚相談所があっているか体験してみたい方は「オンライン型結婚相談所」を選びましょう。
- 結婚は1年以上先でも大丈夫
- 気楽な気持ちで結婚相談所での婚活を体験したい
ためしに結婚相談所で活動してみたい人にはおススメです。
「オンライン型結婚相談所」を選ぶ人は、同じように「気軽に結婚相談所での婚活を体験したい」「結婚は1年以上先でも大丈夫」と考える人が集まりやすい場所だということに注意が必要です。
【ステップ②】「はい」→「結婚情報サービス」を選んだ方へ
会員の質にこだわりたいあなたには、「結婚情報サービス(データマッチング型)」がお勧めです。
「結婚情報サービス」はどこも、大手が経営しています。
【ステップ②】「いいえ」→「オンライン型結婚相談所」を選んだ方へ
とにかく安さにこだわりたいあなたには、「オンライン型結婚相談所」がお勧めです。
「オンライン型結婚相談所」でお勧めは「en婚活エージェント」です。
【手順③】 3社をピックアップする
上のフローチャートで自分にあった相談所の種類が選べたら、ミスマッチの可能性を最小にするため、他のタイプの結婚相談所もいれて気になる3社をピックアップ(選定)しましょう。大手6社から選ぶ場合はフローチャートを参考に直感で選んでOKです。
【手順③】では、①気になる3社を選ぶ→②リサーチ→③2社に絞る、をしていきます。
- 気になる3社を選ぶ
- リサーチ
- 2社に絞る
3社をピックアップするときの注意点
自分にはこのタイプの結婚相談所があってる!とピンときても、かならず他のタイプの結婚相談所についても1社以上ピックアップしておくことをお勧めします。
「個人経営」の「仲人型結婚相談所」を候補にいれる方は、数が多いのでくじけずに頑張ってリサーチしてください。
下は、結婚相談所選びでよくある失敗談です。
とにかく安さ重視で決めたら、お相手の真剣味のなさに、すぐに「ここはダメだ」と感じました。
サポートなしでも交際をすすめられると思ったのに、自力だけではどうにもならないことがありました。
カウンセラーの人と相性が悪くて、サポートなんてない方がましでした。
2社に絞るときの視点
次に2社に絞る作業をしていきます。下は、2社に絞るときの視点です。
- 料金(入会時必要となる費用、月会費、その他オプション料金)
- 紹介可能な会員数・会員データ
- 店舗のある場所(店舗型の場合)
- サポートはどの程度あるか
2社に絞るためのリサーチ方法
具体的なリサーチ方法を下に載せておきます。
基本的にはネット検索で十分です。
- ネット検索する
- 資料請求する
- 電話問い合わせする
①ネット検索する
まずは、必要な情報をネット検索しましょう
基本的には、ネット検索で必要十分な情報を得られます。
平日の夜や週末をつかって、「ここだ!」と思う結婚相談所を選びだしてください。
ネットに上の4つ視点が書いてない場合は少し注意が必要です。
そこの結婚相談所のウィークポイントのため、わかりにくくしている可能性があります。
②資料請求する
ネット検索で分かりにくい場合は、資料請求するのも1つの方法です。
送られてきた資料に調べた情報を追加で書き込んでいくと、より詳しくリサーチできます。
ただし、次の点は注意ポイントです。
- 家族バレが気になる人は、送り主が分からないように資料請求ことが可能か確認する
- 後日の営業電話が不要な人は、その意思をしっかり伝える
③電話問い合わせする
資料請求してもわからない場合、または、資料請求する手間が惜しい人は、直接、結婚相談所に電話問い合わせをすると早いです。
個人的には、早くリサーチできるし、カウンセラーやスタッフの雰囲気が分かるので、電話問い合わせはお勧めです。
個人経営の結婚相談所にはメールアポイントがないと電話対応できないところもあるので注意が必要です
【手順④】無料カウンセリングを受ける
候補の結婚相談所が2社に絞れたら、無料カウンセリングを受けて、入会する1社を選んでいきます。
なるべく2社とも無料カウンセリングを予約しましょう。
1社ずつアポイントをとると時間がかかってしまうので、いっぺんに2社予約してしまうとよいです。
【手順④】では、①2社の予約➡無料カウンセリング➡1社に絞る、をします。
- 2社の無料カウンセリングを予約する
- 無料カウンセリングをうける
- 1社に絞る
無料カウンセリングでは自分が疑問に思っていることをなんでも聞いてしまいましょう。
それに対する回答がしっくりくるかで選ぶと失敗が少なくなります。
下は、無料カウンセリングで確かめておくべき必須リストです。
ネット情報では分からないものも多いので無料カウンセリングで直接確認してください。
- 対象エリアにいるお相手の人数
- サポート体制
- カウンセラーとの相性
対象エリアにいるお相手の人数
無料カウンセリングでは、自分が相手を探したいエリアにお相手候補が何人いるか、を必ず確認しましょう。
特に首都圏、近畿エリア以外の地方に住んでいる人は、会員が少ないことがあるため、必須です。
ネットや資料請求では確認できない内容なので無料カウンセリングで必ず確認してください。
転勤可能性がある人は、一つの目安として紹介可能会員数が全国で5万人以上いるか確認してください。
サポート体制
「仲人型結婚相談所」「結婚情報サービス」でサポートの範囲は異なります。
仲人型結婚相談所では、電話で相談可能か、定期面談してくれるか、が重要ポイントです。
結婚情報サービスでは事務的な質問への対応がほとんどになりますが、少なくても赤字の項目については確認しておきましょう。
- 電話/対面での定期面談をしてくれるか。
- メール/ラインの返信にはどれくらいの時間がかかるか。
- 平日夜は何時まで対応してくれるか/土日祝で休みの日はあるか
下は、サポート体制でよく耳にする不満です。
仲人型結婚相談所なのに、「電話は3分まで」「基本はメール連絡だけ」だと交際相談するのは難しいです。
非常勤スタッフの方からの返信がいつも1週間後になります。あまりに遅いです。
平日19時までの営業だと、仕事が忙しくて平日連絡はほぼ無理でした。
カウンセラーとの相性
結婚相談所を1社に絞るときには、最終的には担当カウンセラーさんとの相性でえらびましょう。
結婚情報サービスで担当カウンセラーがつかない場合はスタッフの雰囲気を確認してください。
婚活を成功させるためには、これが一番大切です。
- 自分のことを理解してくれるか
- 共感型or具体的アドバイス型
- 婚活知識・経験はあるか
自分のことを理解してくれるか
入会時に、「年収」「年齢」など成婚しやすい条件を満たしていないと、会員にネガティブな評価をするカウンセラーがいます。そういうカウンセラーにお世話になるのは、やめた方がよいかもしれません。あなたの長所、価値をきちんと理解してくれる相談所を選びましょう。
共感型or具体的アドバイス型
実際に相談してみてアドバイスがピンとくるカウンセラーを選ぶとうまくいきます。
カウンセラーにも個性があり、どんな会員さんとも相性が良いわけではありません。
例えば、具体的なアドバイスをするのが得意なカウンセラーもいれば、共感するのが得意なカウンセラーもいます。
前者は、男性カウンセラーに多く、後者は女性カウンセラーに多い印象です。
共感をしてもらいながら、活動を進めたいのに、共感するのが苦手なカウンセラーを選んでしまうと、活動中ずっとストレスを抱えることになってしまいます。
また、逆に、具体的なアドバイスが欲しいのに、具体的なアドバイスが苦手なカウンセラーを選んでしまうと、活動中ずっともどかしさを抱えていくことになるでしょう。
婚活知識・婚活経験はあるか
・婚活経験はあるか
・婚活について学んでいるか
自身が婚活をしたことがなく、婚活についても学んでいないカウンセラーには注意が必要です。たとえ既婚者でも、婚活での成婚はちょっと勝手が違うところがあります。カウンセラーがちゃんと婚活を学んでいるか簡単な質問をしてみましょう。
【手順⑤】結婚相談所入会
【手順⑤】では、①必要書類を用意する➡②入会日を決める➡③活動に必要な情報を収集する をしていきます。
- 必要書類を用意する
- 入会日/活動開始日を決める
- 活動に必要な情報を収集する
無料カウンセリングを受けたら、最後に自分が入会する結婚相談所を決定しましょう。
結婚相談所入会の決め手は、カウンセラーの人柄で選ぶと失敗が少ないです。
入会先延ばしはNG
せっかく自分に合う結婚相談所を選べたのに、入会を先延ばしにしてしまう人が一定数います。
しかし、半年以上入会を先延ばしにしてしまうのは、年齢的なデメリットが大きくなってしまいます。
理由としては、以下のことをよく聞きます。
- 無料カウンセリングをうけたことで安心してしまう。
- 仕事の忙しさを入会準備の遅れの言い訳にしてしまう。
婚活は、年齢が若いほど、うまく進みやすくなります。
結婚相談所を選べなかった人へ
万が一、無料カウンセリングを受けた2社にピンと来なかったら、
【手順③】3社をピックアップする➡【手順④】無料カウンセリングを受ける、に従って、もう一度選び直しましょう。
入会後に、入り直しを検討するより、費用・時間面で絶対におススメです。
【実例】結婚相談所の選び方で失敗してしまう人4タイプ【まとめ】
下は、乗り換え相談によく来られる方のタイプ別実例になります。
アドバイスも参考にしてください。
結婚相談所業界のリサーチ不足
入会した結婚相談所は希望エリアに男性会員がほとんどいませんでした。
入会したオンライン型結婚相談所が不振でサービス終了になるようです。
結婚相談所に入会する前には、しっかり下調べをしましょう。
とにかく安い結婚相談所を選ぶ
安さを重視したら、お相手会員の結婚に対する真剣度が低くて成婚できそうにありません。
安さを重視して入会したら20代の若い男性会員ばかりでした。
結婚相談所では「料金」と「結婚真剣度」が比例しやすいです。
ハイクラス型の高額な結婚相談所を選ぶ
ハイクラス型の相談所を選んだら、デート代ほかで、半年で婚活資金が厳しくなりしました。
ハイクラスな人と出会えると思ったらお見合いが全然決まりません。
ハイクラス型を選ぶときにはサービス内容と料金のバランスを念入りに確認してください。
成婚率を信じすぎる
成婚率90%以上の相談所に無料面談に行ったら、たくさん強制されて嫌になりました
私の他にも、成婚していない人がたくさんいたようです・・・。
結婚相談所は、最終的には「成婚率」ではなく、「カウンセラーの人柄」で選ぶと失敗が少ないです
【まとめ】結婚相談所の選び方
この記事では、「結婚相談所の選び方【5手順】」と「【実例】結婚相談所の選び方で失敗してしまう人4タイプ」を紹介しました。
結婚相談所の選び方は本当に難しいです。1社目で結婚相談所選びに失敗して、すぐに乗り換える人もたくさんいらっしゃいます。
でも、時間と費用が倍かかってしまうのは、なんとしても避けたいですよね。
本記事で紹介した「【実例】結婚相談所の選び方で失敗してしまう人4タイプ」を参考に「結婚相談所の選び方【5手順】」を実践して頂ければ、結婚相談所選びでの失敗は限りなく少なくなると思います。
本記事ははそんなみなさんの参考になれば幸いです。
では、よい結婚相談所に巡りあってください。
- 【手順①】結婚相談所の3タイプを知る
- 【手順②】2ステップ/フローチャートで3タイプから選ぶ
- 【手順③】3社をピックアップする
- 【手順④】無料カウンセリングを受ける
- 【手順⑤】結婚相談所入会